TwitterやInstagramで良く見かける「#ハンドメイド作家さんと繋がりたい」「#ハンドメイド好きさんと繋がりたい」のハッシュタグ。

作家同士仲良くなれば、作品を拡散してもらえるし情報も共有できるかも!

…なーんて思ってる人、SNSの目的を忘れてない!?
SNSの目的はリピーター確保と新規顧客開拓
ハンドメイド作家がSNSを始める理由は、作家同士で繋がりたいからでしょうか?作家同士繋がって、作品を拡散したり、情報共有することが目的でしょうか?
違いますよね。SNSの目的は、お客様に対する情報発信のはず。まずは本来の目的をおさらいしてみましょう。
リピーター確保
SNSで情報発信する一番の目的は、一度購入してくださったお客様に対してアピールし、リピーターを確保すること。
一度購入してくださったお客様も、時間が経てばあなたのブランドのことなんて忘れてしまいます。そこで、常に情報を発信することで、お客様を意識を繋ぎ留めておくことができます。また、minneやCreemaなどの販売サイトに載っている作品情報の他に、制作の現場や仕入れ状況、作品にこめた想いなどを発信することで、ブランド自体のファンになってもらうことも可能です。
新規顧客開拓
SNSで意外と期待してはいけないのが、新規顧客の開拓。情報を発信していれば多くの人の目に触れる機会は増えますが、SNSを見ているのは実は購入意欲の低い層です。
購入意欲の高い人はSNSではなく、minneやCreemaなどの販売サイトを見ますよね?SNSを見て購入しました!という方も居ないわけではありませんが、新規顧客の獲得に関してはあまり期待し過ぎない方が良いでしょう。
作家同士の繋がりは必要?
リピーター確保と新規顧客開拓という目的がはっきりしていれば、SNS上で作家同士繋がることに意味はないように感じます。Twitterでは作家同士がイイネやリツイートをし合って作品を拡散していく様子が良く見られますが、それって本当に意味があるのでしょうか?

フォロワー数は多い方が良いの?
フォロワー数が多ければ多いほど、作品を見てくれる人の数は増えます。でも、フォロワーの質は?リピーター100人がフォローしてくれるのと、他の作家100人にフォローしてもらうのとは、質が全く違いますよね。

ハンドメイド作家ということは、ハンドメイド作品が好きな人のはず。つまりは顧客層としてマッチしてる人種でしょ!
と思ったあなた、完全に的外れです。あなたをフォローしている作家も、自分の作品を拡散してもらうことが目的であって、気に入った作品を探しているのではありません。
フォロワー数が多いと確かに売れっ子に見えますが、フォロワー数とフォロー数が同じくらいの場合、アフィリエイトなど営利目的の強い「宣伝用のアカウント」感が強まります。
イイネやリツイートの数
Twitterの作家コミュニティでは、お互い作品をリツイートし合うことで作品を拡散していく相互関係が見られます。確かに投稿に対してイイネやリツイートが多ければ嬉しいですし、何だか売れっ子感もありますよね。

たくさんリツイートしてもらえば、その人のお客様にも見てもらえる!
と言う希望も、全くの的外れです。何故なら他人の作品をリツイートしまくっている作家のフォロワーは、作家ばかりでお客様は少なく、質が悪いからです。
自分のお客様がしっかりいる作家は、他人の作品をリツイートしたりしません。お客様から見ても、その人の作品が好きでフォローしたのに、他の人の作品ばっかり表示されるのでは、せっかくフォローした意味がありませんよね。
希望と違う内容が投稿され続けると、フォローはすぐに解除されてしまいます。
顧客を共有し合うことに意味はない
あなたの作品がTwitterで殿堂入するくらいたくさんリツイートされるような素敵な作品だった場合、投稿を見て購入に繋がることもあるかも知れません。ただ最初にお伝えした通り、Twitterを見ている人は情報が欲しいだけであって、購入意欲の低い層です。購入意欲の高い人はminneやCreemaなどの販売サイトにアクセスします。
Twitterからの新規購入が全くないかと言えばそういうわけではありませんが、作家同士作品を拡散しても、拡散先は作家ばかりでお客様は少なく、そのお客様も購入意欲が低い。作家同士顧客を共有し合う意味はどこにあるのでしょうか?
情報共有はしてくれない
「作家同士仲良くなって、情報共有したい!」と思っているあなた、どんな情報が知りたいのですか?

実際のところ売れてますか?
どんな作品が売れてますか?
材料はどこで仕入れてますか?
というような、込み入った内部事情ではないでしょうか。でも、Twitterで仲良くなっただけの、ある意味ライバルでもある作家に、そんな事教えますか?リアルで相当仲良の良い友達くらいでないと、そんなこと教えないですよね。
販売事情も売れるための秘訣も、誰も教えてくれません。作家になった以上は一人で考えて試行錯誤しながら、勝ち残っていかなくてはいけません。
目的と手段が入れ替わっていない?
目的はイイネを増やすことではない
SNSをやっているとつい、フォロワー数が多い作家やイイネが多い投稿を羨ましく思ってしまいます。でも、フォロワーが多い作家やイイネが多い投稿の作品が売れているかと言えば、必ずしもそうではありません。
SNSの目的はフォロワー数やイイネ数を増やすことではなく、リピーターを確保して新規顧客を開拓し、最終的には売上に繋げること。そのために魅力的な情報を発信し続けて、その結果フォロワー数やイイネ数が増えれば言うことはありませんよね。
作家同士のなれ合いは必要ない
TwitterやInstagramの更新や作家同士の交流に力を入れている作家さん、購入に繋がる確率の薄いところで頑張るよりも、確率の高いところに力を入れるべきではないでしょうか?
リツイート合戦をしている作家コミュニティを見ると、暇があるならもっとやることあるだろと感じてしまいます。
- ひとつでも多く作品を作る
- お客様対応をもっと丁寧に
- 写真を撮り直す
- 作品名や作品説明文を見直す
- ラッピングや販促物をもっと魅力的にする

これらよりも、作家同士のなれ合いが大切ですか?
SNSでの作家の繋がりって必要? まとめ

SNSの目的はリピーター確保と新規顧客開拓
SNSの本来の目的は、お客様に対する情報発信。作品やブランドについて魅力的な内容を発信して、ファンになってもらうために行うもの。

作家同士の繋がりは必要?
フォロワー数やイイネ数、リツイート数は多ければいいものではありません。作家同士で拡散し合っても購入に繋がる確率は低いです。また、仲良くなって情報共有してもらえるというものでもありません。

目的と手段が入れ替わっていない?
フォロワー数やイイネ数は売上と比例するものではありません。作家同士の交流に時間を割くよりも、ひとつでも多く作品を作って丁寧なお客様対応をし、販売について改良した方が良いのでは?

作家コミュニティに入れてもらえば、売れっ子への第一歩かと思ってた…

私はリアルで作家の知り合いはいるけど、ネットでは完全ぼっち(笑)でもそれが心地良い(笑)